- ブログ
みんなにやさしい=アクセシビリティ
2023.11.21 Tue
11月も後半に入り、すっかり寒くなってきましたね。キラリ、sinzです。
今回のブログのテーマは「アクセシビリティ」について、日頃考えていることを書いてみようと思います。
毎年の恒例行事ですが、
2023/9/19 に Apple社 より iOS 17 が、
2023/10/5 に Google社 より Android バージョン14 が、公開されました。
公開後、大分時間が経過しましたので、お手持ちのスマートフォンのOSをバージョンアップされた方も増えてきたかもしれません。
私は、業務に関係なく、モバイルOSのバージョンアップにともなう、各変更点について、一通り目を通すことにしています。(そう、私は、OSウォッチャー)
最近は、劇的な変更が少なくってきており、iOSとAndroidの両OSともに、成熟期に入ってきた印象があります。
しかし、変更点をよく読んでいると、Apple社もGoogle社も、利用者の使い勝手を向上させる細やかな改善が継続的になされていて、個人的には良い傾向だと思っています。
改善が進むモバイルOSのアクセシビリティ
例えば、聴覚障がいのある友人と会話をする場合、今までは電子メモパッドや紙のノートを使用して、筆談をメインにしていたのですが、スマートフォンの音声の自動テキスト変換機能や、自動字幕機能を使うことで以前よりスムーズに会話をすることができるようになったと実感しています。
また、私の両親は老眼のため、スマートフォン(Android)のフォントサイズを常時最大にしているのですが、使用するアプリによっては情報量が極端に減って使いにくいようで困っていました。そこで、以下のように端末のショートカットから簡単にフォントサイズを変更できることを教えたところ「非常に便利になった」と喜んでいました。必要なタイミングでフォントサイズが変更できるので、使い勝手が向上したようです。
さらに、Android 14では、「拡大鏡」も洗練され、結構使いやすくなっています。
人は、年齢を重ねると視力や聴覚が低下することは避けられません。こういった、アクセシビリティの改善は、障がいのある方だけでなく健常者にとっても助かる機能であることは、間違いありません。
Android ユーザー補助機能の概要
https://support.google.com/accessibility/android/answer/6006564?hl=ja
iPhoneのアクセシビリティ機能
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph3e2e4367/ios
「みんなにやさしい」ことの意義
ところで、私たちの普段の生活や業務においてのアクセシビリティの改善(バリアフリー化といった方が良いかもしれませんね)は進んでいるのでしょうか。
下記のサイトでは、「聴覚障害者がWeb会議で困ること」が挙げられていました。
聴覚障害者とのWeb会議で必要な工夫は?参加しやすくなる便利なツールもご紹介https://pekoe.ricoh/pekomaga/tyoukakusyougai-webkaigi
Web会議用のツールを導入する際にルールなどがなくて曖昧なまま、なんとなく運用してしまっている場合に困ることがあるそうで、次のようなWeb会議の改善案を提示されていました。
- 一人ずつ話す
- 発言は挙手制にする
- 参加者が発言した後には何らかの反応を示す
- Web会議では、可能であれば事前に資料を配布する
- (可能ならば)音声情報をリアルタイムで文字化する
これらは聴覚に障がいを持った方に対する配慮なのですが、このようなルールを設定することは健常者にとってもありがたいものです。
例えば、音声が文字化されることで議事録の作成の作成がしやすくなったり、会議の場においての聞き間違いによる認識齟齬が減ったりと言ったように会議の進行がスムーズになります。マイクにノイズが入った場合に、聞き返すことが減るかもしれません。
もし、ファシリテーターとなった場合には、こういったことを意識すれば、Web会議の参加者のストレスもいくらかは緩和されるはずです。
どこかで「アクセシビリティの改善」という一文字をみつけた場合には、バリアフリー化を進める意義について立ち止まって考えるきっかけにしたいですね。